令和5年6月25日 宮城道雄を聞く その十九
1.おおそらを |
尺八 |
中村 伶華 |
第一箏 |
安藤 政輝 |
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吉田 伶翹 |
第二箏 |
安藤 珠希 |
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十七絃 |
山崎 忍 |
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三絃 |
石井 まなみ |
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2.遠 砧 |
尺八 |
藍川 伶條 |
箏替手 |
天野 美紀子 |
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小澤 伶淨 |
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吉清 みちよ |
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座間 伶尉 |
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坂口 みゆき |
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日野 伶丞 |
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庄田 邦彦 |
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明石 珠美 |
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箏本手 |
小林 明子 |
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津野 久幸 |
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諏訪 尚也 |
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三絃 |
横川 浩子 |
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宮崎 法子 |
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黒岩 邦子 |
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土屋 歩 |
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菅沼 大輔 |
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3.合奏曲 古戦場の月 |
尺八 |
大橋 伶晴 |
第一箏 |
石井 まなみ |
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増田 公彦 |
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藤岡 歩 |
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望月 淳 |
第二箏 |
安藤 珠希 |
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杉本 祐一 |
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山崎 忍 |
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十七絃 |
澤田 颯太 |
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胡弓 |
安藤 政輝 |
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◆ 足立伸風名誉会長 追悼 ◆ |
広門 伶風 作曲 |
4.月 |
尺八 |
藍川 伶條 |
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中村 伶華 |
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松本 陵風 |
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解説
1.おおそらを
昭和二十七年に作曲されました。
歌詞は南幸夫によるものです。
おほぞらを
たかゆく風の
雲をふき
月に遊ぶも面白し
春秋となく、冬となく、
心の花をうたいつつ
心の花をかなでつつ
我がよろこびをとわにせん、
とわにせん。
2.遠砧
歌詞は「信濃路の秋」と題する磯部艶子( つやこ) の和歌三首を並べたものです。
昔は織った布を、柔らかくしたり艶を出すため、板の上で木槌で叩いたもので、その道具を砧といいます。 槌で板を叩くトントンという音は秋の風物詩で、俳句の季題、和歌や物語の重要な題材であったそうです。
宮城道雄の砧を題材にした曲はこのほか、「砧」「唐砧(からぎぬた)」「中空砧( なかぞらぎぬた) 」があります。
「遠砧」は、名曲「残月」の手を用いて月を描写しています。
3.古戦場の月
古戦場というと、戦国時代に合戦があった場所を思わせますが、この曲は、昭和十二年に日中戦争の勃発を機に作曲したもので、作曲当時の戦争を描写したものになっています。
歌詞は葛原しげるが書いており、戦闘の後の月夜を歌っています。
曲中の戦闘の回想では、大砲やラッパの音などが、戦場を彷彿とさせますが、根底にあるのは「平和」であることが感じられます。
4.月
夜空高く、鏡のように冴え渡った月が、時々流れる村雲に隠れ、また、しろく輝きを増す情景を、尺八独奏曲として作曲したものです。
足立名誉会長を追悼するため、大森の稽古場で一緒に稽古をした仲間たちが故人を偲んで演奏します。